Fedora 15でAtok X3 for Linux を使う方法
Fedora使いの皆様、Gnome 3はいかがな具合でしょうか。
ずっとFedora 12を使っていたのですが、サポートがそろそろ切れるようなので、思い切って15をクリーンインストールしました。
FireFoxはVer.4を飛ばしてVer.5になっていたり、sylpheedもVer.3に移行していたりと、大きな変更点が目白押しでしたが、何とかデータを移行できました。
しかし、予想していたとおりの障害、「ATOK X3 for Linuxが部分的に使用不能」・・・。
iBus-anthyでも良いのですが、変換速度と効率を考えるとATOKを使いたいところです。幸い、FirefoxやLiberaOfficeでは問題なく使用できるのですが、GTK3のアプリケーションでは全く使えません。
iBus-Anthyを使うしかないかと諦めかけていたところ、Takeshi AIHANAという方がATOKのIMであるiiimをGtk3に対応させるパッチを公開されていました。
このパッチのおかげで、それでも試行錯誤しましたが、無事、GTK3アプリもATOK X3の恩恵を受けることができました。
氏のパッチはまだ色々と整備中のようで、詳細なビルドの方法などは掲載されておりません。
そこで、同じ問題にお悩みの方の参考になるよう、私の作業手順を残しておきます。
最初に、Fedora 10と同様の方法でインストールします。
この時点では、FirefoxやLiberaOfficeでatokx3が使えますが、Gonme terminalやgeditでは使えません。
1. ATOK X3 for Linuxのディスクから必要なファイルを抜き出す。
#作業用ディレクトリの作成
mkdir ~/atokx3-gtk3
cd ~/atokx3-gtk3
tar zxvf /ATOK CDのマウントポイント/src/IIIMF/iiimf-trunk_r3104-js1.src.tar.gz
tar zxvf iiimf-trunk_r3104.tar.gz
2. JUSTSYSTEMのサイトからダウンロードしてきたアップデートファイルを展開する。
tar zxvf atokx3up2.tar.gz
cp atokx3up2/src/IIIMF/unload_aux.patch ./
3. Takeshi AIHANAさんのgtk-3.0用のパッチ(感謝!)をダウンロードし、作業フォルダにコピー。
http://mikeforce.net/trac/iiimgcf/wiki のレポジトリから入手できます。
ブラウザでパッチを表示させ、ページの最後の「元の形式」からダウンロードできます。
4. パッチを当て、いったんビルドします。
cd trunk
patch -p0 < ../delaycommit.patch
patch -p0 < ../unload_aux.patch
patch -p0 < ../iiimgcf-build_with_gtk+_3.0.1.patch
make build
この時点では、目的とするファイル iiimgcf/.libs/im-iiim.so は作成されません。
5. iiimgcfをビルドするのに必要なライブラリをコピーし,ビルドします。
cd iiimgcf
cp ../lib/iiimcf/.libs/libiiimcf.la ./
cp ../lib/iiimcf/.libs/libiiimcf.so .libs/
make
chmod a+r .libs/im-iiim.so
上の一行を忘れたために、3時間も時間を無駄にしました・・・。
6. .libs/im-iiim.soが作成されているのを確認し、これを所定のディレクトリへコピーします。
cp .libs/im-iiim.so /usr/lib/gtk-3.0/3.0.0/immodules/
7. モジュールを登録します。2.x系とは方法が異なるので注意してください。
/usr/bin/gtk-query-immodules-3.0-32 > /usr/lib/gtk-3.0/3.0.0/immodules.cache
8.ログアウトし、再度ログインして、Gnome TerminalやgeditでATOKが使えることを確認してください。
なお、辞書ツールや単語登録、文字パレットなどのツールはGTk3アプリからは使えません。FireFox等で変換モードにしてから、それらのツールを起動して下さい。