盗賊の心得:2nd SHOT
こんばんわ、れらです(’▽’)ノ
さて、本日のOblivion。



ヒヨさんは双子猫に連れられて帝都に来ていた。
いっぱしの盗賊としてやっていけるよう、仕事の手順を教えてもらう為だ。
ジロ「要は金持ちからパパッと盗めばいいんっスよ
」
軽~い調子で言いながら、ジロはスラム街へとヒヨさんを誘う。
すると・・・

物乞いに声をかけられて、ヒヨさんは足を止めた。
タロ「知り合いなの?
」
ヒヨ「え?あの、入団試験の時にちょっとお世話になって
」
盗賊ギルドの入団試験の際、貴重な情報を教えてくれた恩人なのだ、と説明すると・・・

双子猫は感心したようにヒヨさんを見つめた。
何故なら・・・

ジロの話によれば、今や街の景観の一つになっている物乞いは、街の情報収集には打って付けの存在だそうで、グレイ・フォックスに庇護されているのだという。
その代わりとして、彼らは『仕事』に有用な情報を、ギルド員に教えてくれるのだとか。

街中で野宿しているくらいだから、貧しいには違いないんだろうけれど・・・毎度、せびられるままに金貨を渡しているヒヨさんは、ちょっぴり涙目になった。
ジロ「んじゃ、次は世話役っスね
」
物乞いに金貨を渡して別れると、ジロはスラムを通り過ぎ、海岸沿いへと歩を進めた。
そして・・・・

貧しい身なりの男がぶらついているのを見つけて、親しげに声をかける。
男は挨拶もそこそこに、双子猫の後ろでボーっと自分を見上げているヒヨコの姿に目を瞠ると、ずいっと身を乗り出してきた。

皇帝が暗殺されてからというもの、警備が強化された帝都内でそこまでするなんて見上げたものだ、と男は愉快そうに笑った。
どうやらこっそり行われていたはずの入団試験には、闇に紛れて観戦していたギャラリーが結構な数いたようで、彼もそのうちの一人らしい。
その上、
男「俺は、ウッドエルフに賭けたんだけどな。してやられたよ
」
誰が合格するかを賭けていたらしいのだから、盗賊は侮り難し。
ギャラリーの気配なんて微塵も感じなかったヒヨさんは、口をぱくぱくさせて、気さくに笑う男を見上げるばかりだ。

突然物騒な単語を耳にして、ヒヨさんは竦みあがった。
お気楽なノリのギルドかと思っていたけれど、そこはやっぱり裏社会、何か物騒なルールがあるのだろうか?

ヒヨさんは先刻聞いたばかりの3つの規則を頭の中で反芻した。
二つ目は確か・・・殺すなかれだ。

世話役の男は、誇らしげにそう言うけれど・・・

何と、殺人の罪状をお金で帳消しにしてくれるというのだから世も末だ。
しかも血の代償の世話役は、各街にすべからく待機しているというのだから、抜け目が無い。

これならギルドの規則なんてあってないような気もするけれど・・・随分しっかりしているというか何と言うか、呆れるやら感心するやらなヒヨさんの脳裏に、ふとある人物の手配書が浮かんだ。

名案だと思って訊ねてみたのに、ギルド員x3は苦虫でも噛み潰したような顔になった。
盗賊ギルドの首領なのだから、かけられた罪状の数はぶっちぎりだろうけれど、その分「汚職大好き
!」な帝国兵の懐もホッカホカになりそうなものなのに・・・

どこかで聞き覚えがある名前だな・・・と思うヒヨさんの頭に、再び例の手配書がよぎった。
罪状、特徴、そしてこの顔を見たら110番の後に続く署名にあった名は・・・
ヒヨ「ヒエロニムス・レックス?」
タロ「正解
」
どうやらあの手配書を直々に書いた人物が、噂のレックスのようだ。

どうやら、泥棒ネタによくある何とか警部のような存在らしい。

一応、彼女を推薦した責任は感じているのか、ジロはいつになく真剣な表情でヒヨさんに釘を刺す。
理由も分からず目を付けられるのは得意技なのだけれど・・・一瞬、ボシェル女史の顔を思い出しつつ、ヒヨさんは真摯に頷いた。
ジロ「んじゃ、次はバイヤーっスね
」
ヒヨ「ばいやー?」
タロ「盗品の買取人のこと」
そう言ってジロは手帳を取り出し、ペラペラとページを捲り始めた。

どうやら盗品の買い取り窓口は、あちこちに分散しているらしい。
まぁ、盗賊がゾロゾロと一箇所に列を成してしまうのは目立ちすぎるから、堅実なシステムといえよう・・・場所が、極寒のブルマであることを除けば。
タロ「出世すればどの街のバイヤーも利用できるようになるから
」
盗品を買い取ってもらう為だけに雪山登山を強いられるとは、新人の辛いところだ。
ジロ「とりあえず、挨拶に行ってみましょう」
タロに慰められつつ、ヒヨさんはブルマへと移動した。

夕刻、ブルマに辿り着くと、ジロは街の西側にある住宅街へと足を向けた。
その界隈でも一番小さな家の前で足を止めると、ノックもせずに慣れた様子で中に入っていく。
すると・・・

狭いワンルームの屋内には、初老の男が住んでいた。
男は、馴染み客に声をかけるように、双子猫と挨拶を済ませると、ヒヨさんの姿を見つけて、興味深そうに顔を覗き込んできた。
男「おっ、来たなアークメイジ!あんたのお陰で儲けさせてもらったぜ
」
どうやら彼も入団試験の賭けに参加していた口らしい。

ジロの話によると、盗品は通常街で店をかまえている万屋さんなんかでは買い取ってもらえないという。
持ち込まれた品が盗品かどうか、万屋がどうして見分けられるのかはシロディールの7不思議だけれど、そういう事情なのだから仕方がない。
バイヤー「最近は帝国の締め付けも厳しいからな。戦力が増えるのは助かるよ」
オブリビオンゲートが開いちゃったり、皇族が暗殺されまくちゃったりで、いいところが何一つ無い帝国兵が、目下面目回復として掲げている目標が盗賊ギルドの撲滅なんだそうで、不安定な情勢に貧者は増える一方だというのに、最近はめっきり収入が落ち込んでいるのだ、とバイヤーは肩を竦めた。

表社会の魔術師ギルドでは屁とも思われていないのに、裏社会に入った途端、こんなに期待されちゃうのは何故だろう。
ヒヨさんはちょっぴり複雑な気持ちになりながら、バイヤーのおじさんと握手を交わした。

盗賊なのだから、出来れば地味にいった方がいいんじゃなかろうか?
ヒヨさんは胃をキュウキュウさせつつ、双子猫に連れられて、ブルマを後にした。
つづきます
★==おまけ==★
双子猫ー。彼らはパラレル風味でネジコの兄という設定なので、盗賊でNINJA~(´▽`)(TAXIの合言葉風)
というわけで、仕事着でピズ先生作の忍者服を着せるのを、ずーっと楽しみにしてました(≧▽≦)=3
よ~~~やく着せられて良かったです♪
さて、次は泥棒ですよ(`・ω・´)=3